2022-11-03 20:05

天龍源一郎がレジェンドレスラーについて語る!ミスタープロレス交龍録 第48回「小橋建太」

小橋が全日本の会場に入門を直訴しに来たのは大津の体育館(87年5月26日、滋賀県立体育館)、馬場さんは俺たちとポーカーをやってた時だったね。ゴリちゃん(ハル薗田)が「馬場さん、新弟子になりたいって奴が来てますよ」って言ってきて、馬場さんはポーカーの最中だから「何なんだよ!?」とかっていう感じだったんだけど「いやいや、いい体していますよ」って言うから、馬場さんもチラッっと興味を示したことを憶えている。

あとで小橋に聞いたら、最初は書類選考で落とされて、ボディビル関係のコネを使って大津に来て入門の許可をもらって「事務所から連絡が行くから、それまで待ってろ」と言われたんだけど、いつまで経っても連絡が来ないから、自分から事務所に電話して、上京して合宿所に入ったって言ってたね。多分、小橋が自分から連絡しなかったら、そのまま放っておかれたと思うよ。俺も相撲取り上がりから、よく「全日本プロレスに入りたいんだけど」って相談されたけど、馬場さんは「人数はこれくらいでいっぱいって決まってるんだよ」って言っていたからね。それはなぜかと言ったら日本テレビからの放映権料で賄っていたから、余剰人員はいらないってことで、そう易々と「誰でもOK」ではなかったんだよ。

それに小橋が入った年は大学のアマレス・チャンピオンの菊地(毅)、大相撲から元十両の田上(明)、佐山聡さんの『スーパー・タイガー・ジム』でインストラクターをやっていたシューティング社会人王者の北原(辰巳=光騎)がいたから、特に格闘技のバックボーンがない小橋の第一印象は、体はそこそこ大きかったけど、真面目っていうだけだったね。

あの頃の俺は、天龍同盟として正規軍とは別行動だし、下の奴なんて鼻クソほども気にかけてなかったよ。でも、真面目だから馬場さんの付き人に採用されたんだよね。他の奴らよりプロレスに対する向き合い方が頭ひとつ抜けていたね。真面目過ぎて「そんなに練習して何になるんだよ」って先輩たちに変人扱いされていたね。そういう風潮が当時の全日本にはあったんですよ。

取材・文/小佐野景浩

――まだまだ続く記事は発売中の「BUBKA12月号」で!

天龍源一郎|1950年生まれ、福井県出身。1963年に大相撲入り。1976年のプロレス転向後は「天龍同盟」での軍団抗争や団体対抗戦で日本・海外のトップレスラーと激闘を繰り広げ、マット界に革命を起こし続ける。2015年の引退後もテレビなど各メディアで活躍中。

小橋建太|1967年、京都府生まれ。1987年20歳の時に務めていた会社を退職し全日本プロレスに入門。1988年大熊元司戦でデビュー。デビュー後からジャイアント馬場、三沢光晴とタッグを組むなど若手のホープとして活躍。1993年世界タッグ王者、1996年には田上明を破って三冠ヘビー級王者に輝く。いわゆる四天王プロレス時代に全日本を牽引。2000年6月にはプロレスリング・ノアに移籍。GHCヘビー級王者、GHCタッグ王者に。病気や怪我の影響もあり、2013年の試合をもって現役引退。引退後はスポーツジムの経営や大学の講師を務めるなど、幅広く活躍している。

天龍源一郎の女房
Amazonで購入

BUBKA12月号 コラムパック
Amazonで購入

Amazon Kindle

楽天Kobo

Apple Books

紀伊國屋Kinoppy

BOOK☆WALKER

honto

セブンネットショッピング

DMM

ebookjapan

ブックパス

Reader Store

COCORO BOOKS

コミックシーモア

ブックライブ

dブック

ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

えなこが表紙を飾るBUBKA (ブブカ) 2022年 12月号
Amazonで購入

ノイミー蟹沢萌子と冨田菜々風が表紙を飾るBUBKA (ブブカ) 2022年 12月号 セブンネットショッピング限定版
セブンネットショッピングで購入

Twitterでシェア

関連記事

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING17:30更新

  1. SKE48荒井優希「プロレス界でももっと1番を狙っていけるように」渡辺未詩とのタッグで勝利を収める
  2. SKE48荒井優希選手、デビュー1周年のメモリアルマッチを白星で飾る「まだ1年…もっともっと成長していけるように」
  3. SKE48荒井優希、初対戦のアジャコングに“一斗缶攻撃”も食らい完敗
  4. 【WBC】MVP大谷翔平「最高の瞬間をありがとう」歓喜の“侍ジャパン”集合ショットに反響殺到
  5. SKE48荒井優希選手「CyberFight Festival 2022」参戦!6人タッグマッチに挑む
  6. SKE48荒井優希、赤井沙希とのタッグで勝利!プリンセスタッグ選手権ベルトに挑戦
  7. SKE48荒井優希、山下実優選手とのシングルマッチ!試合に集中しメンバーの存在は「すっかり忘れていました」
  8. SKE48荒井優希&赤井沙希、プリンセスタッグ第10代王者のベルトを手にして号泣
  9. AKB48大盛真歩「この身体に産んでくれてありがとう!」母に感謝
  10. SKE48荒井優希&赤井沙希“令和AA砲”がプリンセスタッグ王者のベルト初防衛に成功
  1. むっちりボディー徳江かな、2年ぶりのグラビアDVDで大人の女性に成長
  2. “小麦色の天使”ボディーボーダーとグラドル二刀流・白波瀬海来が魅せるリアルな姿と健康美
  3. 乃木坂46筒井あやめ、“王道”の白水着ポスターカット&イラスト入りステッカー絵柄解禁!YouTube生配信限定予約W特典発表
  4. “令和の不適切クイーン”比留川マイ、過激さフルスロットルで本領発揮
  5. グラビアアイドル大瀧沙羅、スラり長い手足を生かした大胆なポーズも
  6. 現役OLが魅せる…“二刀流グラドル”白波瀬もも、禁断のシチュエーションでグラビアDVDデビュー
  7. 井桁弘恵、髪ばっさりボブにイメチェン&ヘアドネーション報告「全世界が待っていた」「ショートカットで美人さんがさらに際立つ」と反響続々
  8. “令和のグラビアセンター”田中美久、ピンクの水着姿を披露
  9. “全鳥取県民の妹”グラビアアイドル白濱美兎、あどけない姿から大人っぽい表まで
  10. “美容師グラドル”上瀬ももな、軟体桃尻ボディーとあざとさでグラビアDVDデビュー