2023-11-05 07:00

サウンドクリエイター・大林亮三氏が明かすイチオシの提供曲

「BUBKA12月号」に登場している大林亮三氏
「BUBKA12月号」に登場している大林亮三氏
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楽曲派という言葉が死語になる前に伝えることがある!ということで始まった当連載。今回は、HIPHOP/JAZZバンドSANABAGUN.のメンバー、そしてサウンドクリエイターとして活躍する大林亮三が登場。豊富なバックグランドを強みに、アイドルソングの枠に収まらないグローバルなプロデュースワークを魅せる彼が、MAINAMINDをはじめとした、イチオシの提供作について熱く語ってくれた。

浅川マキとレコードが繋ぐ縁

――ここ1、2年ほどで大林さんが加茂啓太郎さんの手がけるシンガーやグループの楽曲に関わるようになったのは、Ryozo Bandの『Night Lights』で日向ハルさん(フィロソフィーのダンス)とMAINAさん(MAINAMIND)をフィーチャーしたのがきっかけになるのでしょうか?

大林亮三 その前に、CIRGO GRINCOのオーディション用の楽曲(『WITH THE RAINBOW』)を作ったのが最初でした。それで加茂さんとよく飲むようになって、Ryozo Bandのフィーチャリングがあって、そこからMAINAちゃんですね。

――どんな経緯でCIRGO GRINCOのスタートから関わることになったのでしょうか?

大林亮三 当時のSANABAGUN .マネージャーの大熊大介が加茂さんと仲よくて。僕、浅川マキさんがすごく好きで、大介さんを通して加茂さんが浅川マキさんの仕事をされていたという話を聞いていたんです。かつ、加茂さんはレコードが大好きだと。僕は20代前半くらいの時はレコード屋で働いていたので、レコードまわりのカルチャーが好きなんですね。だから加茂さんに会ってみたいですと言っていたんです。そうしたらある日、大介さんからいきなり連絡が来て、加茂さんが僕に興味を持ってくれているので、こういうオーディションの楽曲をやってみないかという話をもらいました。

――『WITH THE RAINBOW』を作る際、グループの音楽の方向性はこうです、という話はあるわけですよね。

大林亮三 ありました。R&Bのプレイリストを送ってもらったんです。それが90’sとか2000年代のグッドミュージック系のやつで、このプレイリストに入るような曲を、みたいな感じだったと思います。

――そうしてお二人が一緒に仕事するようになり、Ryozo Bandで加茂さんと関わりの深いシンガー二人をフィーチャーすることになったという流れですか?

大林亮三 CIRGO GRINCOでご一緒させてもらったのを機にちょくちょく飲むようになったんですけど、コロナが激しくなってきたなかでオンライン飲み会をやった時に、加茂さんからアイディアをいただいたんですよね。僕は、Ryozo Bandはいわゆるアンダーグラウンドなことをやるところって勝手に位置付けていたんですけど、それはたしかに面白そうと思って。それで、自分の音源を作ってくれるBudou Recordsから出させてもらいました。

――ある意味、企画盤と言いますか、これまでと違う層に聴いてもらおうという狙いもあった。

大林亮三 それも多少はありました。広がりそうだなっていうのと、絶対交わらなそうなところだから面白いなと思って。

――『Night Lights』を作ってみて、やりがいや手応えは感じましたか?

大林亮三 意外と知ってる人がハルちゃんのファンだったりしたんですよね。レコ屋で働いていた時に、すごいディープなレゲエのコレクターのお客さんがいたんですけど、その人がじつはフィロソフィーの大ファンで、『Night Lights』を出した時に真っ先に反応してくれたりして。自分が認知している限りでもそういう人が何人かいて。

――ああ、音楽を散々聴き尽くしたあとにアイドルに行き着いたという方も結構いるんですよね。

大林亮三 それはすげー思いました(笑)。

――交わらなそうだと思ったら、じつは共通点もあったという。そこからCIRGO GRINCOやMAINAMINDの楽曲を手掛けることになっていきました。

大林亮三 MAINAちゃんは自分で曲を書くのでアレンジが多いですけど、CIRGO GRINCOは2曲書かせてもらいました。加茂さんには自分の音楽性を理解した上で仕事を振ってもらっているので、むしろやれることは広い印象がありました。最終的なアウトプットが彼女たちの歌とか踊りになるので、自分は自由というか。CIRGO GRINCOは3人いたので、そのキャラクターを考えて歌メロを考えたりするのはすごく楽しかったです。

――みなさん歌えますしね。それによってできることを狭めないというか。

大林亮三 それはあります。そもそも歌がうまいので、こういうハモリをやってみてって言うと全然こなしてくれる。僕自身もいろんなことを挑戦させてもらえました。MAINAちゃんに関しては、去年はがっつりやっていたので、加茂さんと3人で「次こういうのやってみない?」みたいなコミュニケーションをとれていたのは大きかったと思います。

取材・文/南波一海

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大林 亮三おおばやし りょうぞう|Jazz/hiphopグループ「SANABAGUN.」と自身がリーダーを務める「Ryozo Band」で活動。ソウル、ファンク、レアグルーヴ、ジャムバンド、レゲエをバックグラウンドに持ち、さまざまなアーティストとのセッションワークや楽曲提供を行っている。「SANABAGUN.10th Anniversary TOUR FINAL」が12月10日(日)、日比谷野外大音楽堂にて開催。

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