2022-12-06 06:10

R-指定(Creepy Nuts)「Rの異常な愛情」単行本第二弾完成記念&イベントシーズン3突入SP

「2022年日本語ラップの旅 -Rの異常な愛情 vol.2-」
「2022年日本語ラップの旅 -Rの異常な愛情 vol.2-」

『2022年日本語ラップの旅―Rの異常な愛情 vol.2―』がついに完成! 2018年から始まり、回を追うごとにヒートアップし続ける「異常な愛情」の二冊目が無事まとまりました。ここで一区切り……となるはずもないイベントは間髪入れず新回を開催! 終わることのない「日本語ラップの旅」に引き続きお付き合いください。

前回よりも濃厚

――というわけで、3年ぶりの単行本『2022年日本語ラップの旅-Rの異常な愛情 vol.2-』(12月7日発売)が完成いたしました!

R-指定 3年経ちましたか。早いですね。前巻は入門的なイメージもあったんですけど、イベントが回を追う中で、どう話せばいいかとか、どう作品に絞ればいいかみたいな流れの作り方もわかってきて、今回はより深く話せたと思いますね。

――前回でアーティストの総体を話すのは(時間的に)無理なことが判明したので、新刊に掲載されているアーティストについては、基本的にアルバム単位に絞るようになってますね。

R-指定 ZEEBRAさんだったら『The Rhyme Animal』『Based On A True Story』、韻踏合組合だったら初期の三部作みたいに、ある程度絞ることで、自分としても話しやすくもなったし、しっかりと腰を据えて話すことができるようになったかな、と思いますね。でもDABOさんに関しては『PLATINUM TONGUE』の半分も解説できなかったんですが(笑)。

――いまの話の流れで紹介アーティストを読者の皆さんにお伝えすれば、ZEEBRA、梅田サイファー、ケツメイシ、韻踏合組合、DABOの5組について、Rくんが解説し、単行本のエクスクルーシブとして、CHICO CARLITOとの特別対談も収録されています。前巻『Rの異常な愛情vol.1』6章立て+Mummy-Dとの対談だったので、今回は1章減ったように思えますが、今回は1章の文字数を大幅増量しているので、ページ数は変わらず、より各章ごとが濃厚になっているのではないかなと。Rくんにも「Rの異常な愛情」終わりに3時まで加筆構成していただいて(笑)。

R-指定 頑張りました(笑)。それぞれの回を振り返るとZEEBRAさんの回は……当然時間が足りなかったですね(笑)。いつか『TOKYO’S FINEST』やその後の作品だったり、遡ってキングギドラだったり、まだまだZEEBRAさんの作品は語りたいことがたくさんありますね。個人的には、このメンツの中にケツメイシが入れられたのは大きいと思います。第一回から取り上げたいアーティストとして名前を挙げていたこともあるし、ヒップホップ的なアティチュードとか枠組み、シーンでの立ち位置やカテゴライズを一旦抜きにして、「ラップ」という部分でケツメイシについてしっかり話したかったんですよね。そういう意味でも、ケツメイシのラップ・スキルや内容について話せたのはデカかったと思いますね。

――確かに「分析的」に語られることはそんなに多くないアーティストだったと思うし、改めて今回の「異常な愛情」で、そのスキルの担保こそがケツメイシ作品の足腰になっていることに気付かされました。

R-指定 そういうスキル分析でいうと、DABOさんの『PLATINUMTONGUE』を細かく分析できたのも楽しかったですね。

――1曲ごとにかなり細かく話せていると思いますし、「ストリート」や「渋谷宇田川」という文脈よりも、DABOさんの「リリックやスキルの妙味」が伝わるんじゃないかなと。

R-指定 DABOさんのラップの上手さは、未だに自分でも分析しきれてへんし、この本での分析も、当然だけどまだ語りつくせてないんですよね。だから単行本で語ってるのは入り口やと思うんですけど、その入口だけでも話せたのは大きいと思いますね。韻踏は最近まためちゃくちゃ聴いてるんですよね。Creepy Nutsでの神戸ライブの日に、「神戸といえば神門さんや小林勝行さんみたいにいろんなラッパーおるけど、ミンちゃん(Minchanbaby)は外せんよな~」と急に思って(笑)。それで自分が直撃で食らった『After School Makin’ Love』を聴き直したら、「やっぱりこの人のラップおもろすぎるな」って改めて衝撃を受けたんですよね。そして韻踏としてもちょうど新譜『So Far,So Good』が出たこともあって、新譜から旧譜まで、韻踏の作品をずっと聴いてますね。ラジオでも“踏んじゃった”を掛けましたけど、あの曲はそれこそ初期韻踏みたいな、ダジャレとの境界線を壊すような子音踏みを中心にHIDADDYさんとERONEさんがガンガンラップするんですよね。そうやって未だに韻やライミングで遊んでくれるんや!まだ俺らとも遊んでくれるんすか!って。普通に嬉しくなるっていうか。同時にアルバムの後半はいまの韻踏を形にしてくれてるからこそ、説得力があるんですよね。

――その韻踏の原点は、今回の単行本での分析で伝わると思いますね。

R-指定 俺個人だけじゃなくて、梅田としても韻踏はずっと参考になる存在だと思いますね。まだ大所帯クルーでこんなにやれることあるやん、って。

――梅田サイファー回は、梅田サイファーの面々にも参加いただきました。そして大阪のロフトプラスワンでの開催、また配信もしていなかったので、もしかしたら見れていない人も多いのかなと。

R-指定 この回でやったみたいに、自分の分析を話すのはもちろん、誰かの分析も聞きたいですね。梅田やったら他にもテークエムのm-floの話も訊いてみたい。今後はそういう方向性もいいのかなって思いますね。

――インタビューの続きは発売中の「BUBKA1月号」で!

取材·文/高木“JET”晋一郎

R-指定|大阪府出身のラッパー。高1から梅田サイファーに通いバトルやライブ活動を開始。2012年からMCバトル全国大会UMBで3連覇を成し遂げ、『フリースタイルダンジョン』の初代モンスター、そして2代目ラスボスを務める。現在はDJ松永とCreepy Nutsとして活動しながら、バラエティ番組やテレビドラマなど多方面でも活躍している。

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