黒沢薫、“アルノ・キャンベル”のパフォーマンスを絶賛「ワチャワチャしてるけど歌として成立、みんなが楽しくなれた」

ゴスペラーズの黒沢 薫と乃木坂46の中西アルノがMCを務める音楽番組『Spicy Sessions(スパイシーセッションズ)』(TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画)。2026年2月28日(土)に放送される『Spicy Sessions with 武田と哲也』の収録を、ゴスペラーズをデビュー当時からよく知り、数々のアーティストのオフィシャルライターを務める音楽ライターの伊藤亜希氏が取材。そのオフィシャルインタビューが到着した。
――「渋谷で5時」を歌った際、「最後に怒ってください」というリクエストがあったとか。どなたからのリクエストだったんですか?
中西アルノ:村上さんからです。台詞のやりとりで「自分(=村上)は、すごく適当に返事をするから、最後は怒ってくれ」って。すてきな遊び心だなって思いました。こういうユーモアのある中で、普段は黒沢さんたちと一緒にやられているんだろうなと。だから、私もそれに乗っからせていただいて、楽しくやらせてもらいました。
黒沢薫:なんかほんとに……すまないね。
中西アルノ:いやいや、めちゃめちゃ面白かったです。
黒沢薫:恐縮ですよ、こっちは。(ライターに向かって)苦笑してたでしょ、僕?
――はい(食い気味に即答)。
中西アルノ:私は、ノリノリでしたよ。
黒沢薫:ありがとう。良かった。
――「渋谷で5時」をどんなふうに歌おうと思っていました?
中西アルノ:最初は菊池桃子さんに無意識でも似せちゃう自分がいて。菊池桃子さんのエッセンスは残しつつ、ユニゾンの<今日は渋谷で>のところとか、オリジナルとは違う形でソロをいただいた部分では、私らしさも取り入れつつ、歌わせてもらいました。
――「もう一度夜を止めて」で、TAKEさんの「出たとこ勝負で…」みたいな発言に、黒沢さん、まったく驚いていなかったですね。

黒沢薫:あれこそ、TAKEちゃんらしいからね。彼は、アメリカでオープンマイクで歌っていた、セッション強者。だから『Spicy Sessions』にはぴったりだと思っていたけど、今回、本当にハマったなと思いましたね。「はい、じゃあこれ適当で」って言って、できたらそれでいいわけ。フレーズが被っても、お互いにスススって回避して違うパートに行って、また戻ってくるみたいな。それがセッションのスリリングなところであり、ちゃんと聴かせられる歌にできるかっていうのが、醍醐味(だいごみ)。メロディー部分はしっかり歌ってたけど、ハモリは、本当にその場で歌いながら作ってましたね。楽しかったぁ。
――中西さんは、近くで見ていて「今、TAKEさんがこうなったから、師匠はこっちに行ったんだな」とか、分かるんですか?
中西アルノ:分かるようになってきました。ハモりやラインを聴き分ける耳を『Spicy Sessions』で育てていただいたので。TAKEさんと黒沢さんが歌われていた時は、歌でも会話をしているような……何だったら会話さえも感じさせないくらいの自然なセッションって印象でした。自分があそこまで行くには、まだまだ修行を積まないといけないなと思いました。
黒沢薫:TAKEちゃんは、同世代のR&B文脈の人たちの中でも本当に歌のうまい人だから。一緒に歌っていても、いまだに自分も勉強になるし、ワクワクするんですよ。そういうワクワクみたいなのを、静かな曲でも感じられるといいなと思ったんですよね。

――「LA・LA・LA LOVE SONG」は盛り上がりましたね! ステージも客席も、本当に楽しそうでした。
黒沢薫:楽しかったですよね。
中西アルノ:めちゃめちゃ楽しかったです。
黒沢薫:どうですか、アルノ・キャンベルさんは?
一同:(笑)。
――アルノ・キャンベルさんは、後半、オリジナルより言葉を増やしていませんでしたか?

黒沢薫:やってたねぇ。
中西アルノ:最後のところは、もうフリーで。何も決まっていなかったんです。誰かが主メロを歌っていたかと思えば、ハモに行ったり。逆もあったり。パパパーみたいなゴスペラーズさんのような展開もあったり。結構、混沌としていたんですけど…。
黒沢薫:実は混沌としていたっていう(笑)。
――全然、感じなかった。
中西アルノ:混沌としていたけど、それぞれがお互いを聴き合っているから、ちゃんと曲として成り立っているんですよね。皆さんが場数を踏んできたからこそなんだろうなと思いました。
――そこに中西さんは、具体的に、どう切り込んでいったんですか?
中西アルノ:英語の<Wanna Make Love, Wanna Make Love Song…>で支えつつ、サビを歌う方がいる時は、その上ハモをしてみたり。あとは見よう見まねですけど、隣を見ながら、♪パパパーってやってみたり。模索しながら楽しんでいました。
黒沢薫:アルノさんは絶対いけると思ってた。自分の持ち場は守れる人だから、そこからどれだけ持ち場を離れて、また戻って自由になる瞬間を増やせるか。増えれば増えるほど、セッションは面白い。今回はゲストがとても自由な2人だったので、実は、どうなるかなと思ってたんですよ。最初は「こうやろう」って言っても、全然、違うところに行くだろうなと思ったら、案の定そうだった(笑)。ただ、最終的にはいい意味で……ワチャワチャしてるんだけど歌として成立していて、お客さんもバンドも、みんなが楽しくなれたんじゃないかなと思います。
――中西さんの「シンデレラボーイ」高音のシャウト、カッコ良かったです。

中西アルノ:最近は技術的なことで「ああしよう、こうしよう、こう見せよう」って考える前に、とにかくその歌の世界の人として、いかにいられるかを心掛けているんです。本番が一番、自分自身と歌詞がリンクする瞬間が多かったので、切ない叫びみたいな部分が強く出たのかなと思います。
黒沢薫:アルノさんは、しっかり本番に照準を合わせてくるんですよ。しかも本番では、明らかにこちらの想像を超えてくるので。毎回“ああ、自分もこうならねばな”って思うんですよね。
放送情報
『Spicy Sessions with 武田と哲也』
2026年2月28日(土)午後11時30分~深夜0時30分
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