「あなたは私たちの太陽です!」日向坂46 松田好花、卒業━━あの時の自分、メンバー、そしておひさまを救ったラストステージで流れた最後の涙

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1月29日、TOYOTA ARENA TOKYOにて「日向坂46 松田好花卒業セレモニー」が開催された。約8年半の松田のアイドル活動を思い返すと、彼女は誰よりも涙を流したメンバーだった。その涙は嬉しさのあまり流れた時もあれば、悔しさで流れたこともあった。目や鼻を赤くしながらも、それでも最後は笑顔を見せていた。その笑顔と彼女の言葉に、メンバーだけでなく、ファンである“おひさま”も救われていた。日向坂46を太陽のように照らし続けた松田好花の集大成を振り返っていく。
毎週木曜24時から生放送中の『日向坂46・松田好花のオールナイトニッポンX(クロス)』で彼女は、「出し切る、って決めたんで。守りに入るライブにするっていうよりは攻めを意識したライブ作りをしたい」と、自らセットリストを考えた晴れ舞台について語っていた。
そんな松田がライブの一曲目に選んだのは、『君は0から1になれ』。松田が尊敬してやまない一期生・佐々木久美のセンター曲だ。佐々木と同じセンターポジションで踊った松田。「何も見えなくなるくらい/夢中になれたら幸せだ」というサビの歌詞通り、彼女は真っ直ぐに、好奇心のままに進んできた。オーディションを受けたきっかけを「好奇心と坂道グループへの好きという気持ちだけで踏み込んだ」と語っていた松田。ラジオや蕎麦打ちなど、彼女を語るうえで欠かせなくなった様々なコンテンツは、彼女が好奇心のおもむくままに夢中で進み続け、0から1にして、つかみ取ってきたものだった。

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『君は0から1になれ』に続いて披露されたのは、日向坂46を象徴する応援ソング『青春の馬』。この曲で五期生が登場し、メンバー全員がステージ上に揃った。MCコーナーを挟んだ後は、これまで松田が参加してきたユニット曲が続いた。松田×東村芽依×河田陽菜の『ナゼー』、松田×佐々木美玲×東村×河田の『10秒天使』、そして松田が初センターを務めた二期生楽曲『自販機と主体性』を、メンバーの卒業で空いたポジションに、松田が一緒にパフォーマンスしたい後輩が入った。特に、『10秒天使』では五期生・佐藤優羽が涙を流していた。佐藤はライブ前の円陣でも感極まっていたという。感情を堪え切れない中でも精一杯パフォーマンスする後輩を、松田は優しい笑顔で見守っていた。

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ユニット曲の後は、松田×期別メンバーのコーナーへ。直前のVTRでは、松田がそれぞれの期別メンバーに向けて、一緒に披露する曲を選んだ理由とメッセージを残していた。『錆びつかない剣を持て!』を一緒に踊った五期生には、「チャンスは訪れるはずなので。その時が来るまで努力する姿勢というか、続けていってほしい」と、これからの日向坂46を担うメンバーに、活動への心構えを伝えた。四期生と披露した『君のため何ができるだろう』については、「一番考えていた感情というか、思っていた気持ち」と語っており、『放送作家松田好花 リターンズ』で四期生をフィーチャーした際、「みんなと向き合ってこれてなかった……」という言葉を残していた松田らしい選曲だった。三期生とは『最前列へ』をパフォーマンスし、「自分を二の次にしちゃう子たちだなっていう印象」と、いつも先輩として尊敬してくれる後輩たちに前へ進む勇気を示した。そして、『Instead of you』を歌った二期生・小坂菜緒と金村美玖の“なおみく”2人には「代わりはいない」「二人にしかできないことがある!」と、同期として約8年半を過ごしてきたからこそ伝えたいメッセージをこめていた。

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期別コーナー終え、MCパートを挟んだ後は、松田の「けやき坂46と日向坂46でもらった曲」として、『線香花火が消えるまで』と『まさか 偶然…』が披露された。この二曲は松田にとって特に思い入れの強い曲だった。『線香花火が消えるまで』は松田が初めてもらったユニット曲で、オリジナルメンバーの金村と踊った。“花ちゃんズ”の愛称で親しまれた同期の富田鈴花との弾き語りデュエット曲『まさか 偶然…』は、休業期間から復帰した松田が一番初めにライブで歌った曲。富田が既に卒業しているため、松田一人の弾き語りで始まったが、途中から松田を師匠と慕う四期生・山下葉留花が参加。現在、メンバーで“花”がつくメンバーは松田と山下のみ。新たな“花ちゃんズ”による最初で最後の『まさか 偶然…』では、山下から「師匠、大好きです!」というありったけの思いを込めたメッセージと笑顔が贈られていた。

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思い出の楽曲披露を終えた後は、松田が「まだまだしんみりさせないぞ!」と会場中を笑顔にさせる。『一生一度の夏』や『ひらがなで恋したい』で会場のボルテージを上げると、『好きということは…』では「タオルを回せ~」と煽るところを「タオスを……(笑)。最後なのに噛んじゃったよ~」と、松田が言い間違えてしまうハプニングもあった。続いて披露されたのは、松田にとって最後の参加シングル曲『クリフハンガー』。同曲のイントロと最後では、松田とセンターを務める五期生・大野愛実が微笑み合う瞬間がある。大野は、自身の真後ろのポジションに立つ松田から、「いつでも背もたれになるよ」という言葉をかけられたようで、松田にとっては後輩をリラックスさせるための一言だったかもしれないが、そんな何気ない一言に大野は救われていたという。

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そしてライブ本編の最後に披露されたのは、休業期間中の松田を支えた『アザトカワイイ』。日向坂46は音楽番組などに出演する際、欠席のメンバーがいるとそのメンバーにまつわるポーズなどを公式Twitterやテレビを通して届けていた。「KONOKA」という人文字や、松田が加入時から行っていた“納豆ポーズ”を披露するメンバーを見て、松田は日向坂46の魅力に改めて気づいたと振り返る。「あの時の自分とファンの皆さんを救ってあげたい」。そんな松田の願いがこもった『アザトカワイイ』を、おひさまは目に焼き付けた。

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アンコールは、松田がけやき坂46二期生として合格した瞬間を収録したVTRから始まった。「11番、松田好花」と呼ばれた瞬間、当時18歳だった彼女は泣いていた。『日向坂で会いましょう』やライブで大粒の涙を流し、「松田と言えば涙」と言われていた彼女のアイドル人生は涙から始まっていた。一方、VTRではメンバーが「ひょうきんだし、笑うのが大好き。ふざけることも大好き」「何事に対しても全力で取り組む姿勢が誰よりも強い」「日向坂46の可能性を広げてくれた人」「松田がいれば安心できる、みたいな存在」「この人の隣にいたいな、って思わせてくれる。そばにいてほしい、蕎麦だけに」などの様々な言葉で松田について語っており、どの言葉も松田が日向坂46にとってかけがえのない存在だったことを証明していた。そして最後に「あなたは私たちの太陽です!」というメッセージが松田に向けて贈られていた。

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再びステージに登場した松田。ドレスには「希望を持ち得る」「新たな気持ち」という花言葉を持つ緑の薔薇の刺繍があしらわれており、門出にふさわしい晴れ姿だった。松田はスピーチで、スタッフやメンバー、家族、そしてファンに向けて思いを伝えた。その中でも、「皆様の期待に応えられるアイドルになりたい。喜ぶ顔が見たい。それが私の頑張る理由でした」という言葉が印象的だった。彼女は期待に応えることを、夢中になって取り組み、向き合ってきた。その頑張りが、メンバーの語った「グループの可能性を広げてくれた」「松田がいれば大丈夫」という安心感に繋がっていた。時には、その頑張りが無茶に繋がってしまうこともあった。それでも彼女はステージに戻ってきて、再び太陽のような明るい笑顔を見せていた。

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メンバー一人ひとりが松田に思いを伝える時間では、多くのメンバーが涙を流し、その思いを受け止める松田も感極まっていた。そして「松田に救われた」と語るメンバーが多かった。冗談を言い合い、ふざけ合った瞬間だけでなく、悩みを真剣に聞いてくれた時など、松田にとっては当たり前のことがメンバーを救っていた。松田が作詞を担当した『涙目の太陽』には、「何気ない労いに/沢山救われたよ/ありがとう」というフレーズがある。松田からの感謝がこめられた一節と同じ思いをメンバーは抱いていた。
そしてセレモニーの最後、ステージから退場する松田は「やっほっす~」という彼女がブログやメッセージアプリ、ラジオで使う、いつもの挨拶で締めくくっていた。今になって思うのは、この「やっほっす~」も単なる挨拶ではなく、頑張る力を与えてくれる魔法の言葉だった、ということ。誰よりも涙を流しながら、誰よりも太陽のように明るい笑顔でグループを照らし、温かく励まし続けた松田好花はまさに「涙目の太陽」であり、これからも日向坂46を愛する全ての人の心の中で燦々と輝き続ける。

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日向坂46 「松田好花 卒業セレモニー」セットリスト
00 Overture
01 君は0から1になれ
02 青春の馬
03 ナゼー
04 10秒天使
05 自販機と主体性
06 錆つかない剣を持て!
07 君のため何ができるだろう
08 最前列へ
09 Instead of you
10 線香花火が消えるまで
11 まさか 偶然・・・
12 一生一度の夏
13 ひらがなで恋したい
14 好きということは・・・
15 クリフハンガー
16 アザトカワイイ
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