乃木坂46“魂”のアンダーライブ特集インタビュー|柴田柚菜×奥田いろは、アンダー活動を純粋に楽しめなかった過去を語る「選抜でいることが、私の中で結構大きなものだったので……」

撮影/田中健児
座長のメモリー
━━これまでのアンダーライブで印象的だった瞬間は?
柴田:一つひとつのライブに対して思い出はありますが、やっぱりいろはが座長を務めた36枚目のアンダーライブは、私にとってもすごく濃い思い出です。ツアーで期間が長かったのもあって。
奥田:長かったですね(笑)。
柴田:1カ月くらいかけて全国5カ所を回るツアーだったので。
奥田:あのときは、まわりの皆さんが先輩で、私が一番年下の座長だったんです。初センターということもあって、かなり重圧を感じていました。
柴田:いろはは年下と思えないくらい頼もしかったけど、まわりが全員先輩で、やりやすい環境ではないだろうなと思っていました。
奥田:でも、先輩の皆さんに本当に優しくしていただいた思い出があります。毎回スピーチを考えるために、「このツアーで幸せだったこと」をノートに書き記していたんですけど、ノートを開けたまま席を外したときがあったんです。そしたら、そのページに「いろちゃんが幸せそうにしていたこと」って、先輩が何人かで寄せ書きをしてくださって。
━━ノートに書き足してくれていた?
奥田:はい。戻ってきたときに「えっ!?」ってびっくりして(笑)。先輩方の温かさに触れて、胸がいっぱいになった思い出があります。
━━座長の大変さを感じましたか?
奥田:たとえば、リハーサルを始めるとき、メンバーを代表してスタッフの皆さんにご挨拶をするのですが、「いつも先輩がやられていたやつだ。どうやってやるんだっけ?」ということがありました。
━━座長の役割なんですね。円陣のかけ声は?
奥田:それも座長でした。ほかにもステージ上で毎公演スピーチを行ったり。すべてが新鮮でしたが、すごく良い経験させていただいたなという思い出が強いです。
━━柴田さんは38thシングルのアンダーライブで座長を務めました。
柴田:1日だけということもあって、体感としてはあっという間でした。だから、正直、あのときの記憶があまりなくて。でも、大変だったなという感じは全然しないんです。いろはと同じで、経験させてもらえてよかったなという気持ちが大きかったです。
━━約5年ぶりのノンストップライブでしたが、あらかじめ決まっていたんですか?
柴田:決まっていました。ただ、ノンストップは自分に合っているのかなと思いました。MCを挟まないライブっていいなと思っていたし、人数が少ないコンパクトさも自分らしくていいかなと思うので(笑)。
━━座長や初センターを経験して、アンダーライブの捉え方は変わりましたか?
奥田:アンダーライブは一人ひとりにスポットライトが当たりますし、毎回いろんなことに挑戦させてくれる場所なんです。たとえば、私が座長で回ったツアーは、メンバーそれぞれが「一番遠そうなものをやる」というブロックがあったんです。
━━イメージとかけ離れたことを。
奥田:ちなみに、私は“ロック”でした(笑)。でも、自分でやっていてすごく新鮮でしたし、ファンの方にギャップをお見せすることができたかなと思います。
取材・文/宮田英一郎
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「奥田:メンバー一人ひとりが自由に感情をぶつけることができるのがアンダーライブです」

撮影/田中健児
柴田柚菜プロフィール
しばた・ゆな=2003年3月3日生まれ、千葉県出身。華やかなパフォーマンスと抜群の歌唱力を兼ね備える、乃木坂46のレディー・ユナ。
全身が脈打つような情熱的なその歌声を聴けば、たちまちやる気に満ち溢れる。あと答えを急かせる。愛称は「ゆんちゃん」。
奥田いろはプロフィール
おくだ・いろは=2005年8月20日生まれ、千葉県出身。演劇界から絶賛の声が鳴り止まない乃木坂46が誇る、グレイテスト・ショーウーマン。
演技力のみならず料理の腕も日々レベルアップしている模様。才能が渋滞している(ウォウウォウウォ)。愛称は「いろは」。










