2025-11-12 12:35

白石麻衣×橋本奈々未から、乃木坂46 井上和×菅原咲月まで受け継がれる伝家の名コンビ曲『孤独兄弟』に求められるエースの「格」とは?

11月10日に行われた乃木坂46 5期生の一ノ瀬美空と川﨑桜によるインスタライブにて、26日発売の最新シングル『ビリヤニ』に2人のデュエット曲『新宿バックオフ』が収録され、また2人のコンビ名が「推定姉妹」であることが発表された。そこで2人は同曲について「『孤独兄弟』をオマージュした感じ」と語っていた。2014年発売の8thシングル『気づいたら片想い』の収録曲で、ライブで披露されると歌唱メンバーに注目が集まる『孤独兄弟』。今回は、伝説のOGがオリジナルメンバーを務め、そしてファンやメンバーからも人気の『孤独兄弟』の歴史を振り返り、同曲が歌い継がれる意味合いについて考えてみる。

まず初めに乃木坂46のデュエット曲の歴史について簡単に振り返ってみる。4thシングル『制服のマネキン』に収録された白石麻衣×高山一実の「WHITE HIGH」が歌う『渋谷ブルース』が始まりで、その後は生田絵梨花×松村沙友理の「からあげ姉妹」による『無表情』や、齋藤飛鳥×星野みなみの「あしゅみな」の『制服を脱いでサヨナラを…』、伊藤万理華×井上小百合が力強い歌声と表情で魅せる『行くあてのない僕たち』、最近だと賀喜遥香×遠藤さくらの「かきさく」の『マグカップとシンク』、そして筒井あやめ×井上和の同い年で先輩後輩の2人が歌う『天空の豆の木』などがある。デュエット曲が制作されるのは貴重なことで、300曲を超える乃木坂46の楽曲の中でも、これまでで20曲ほどしかない。そんな歴代デュエット曲の中でも『孤独兄弟』は、オリジナルメンバーの白石と橋本奈々未の存在感もあってか、伝説的な一曲としてファンの間で一線を画す人気を誇っている。

1992年8月20日生まれの白石と、1993年2月20日生まれの橋本。1期生で同い年、メンバーから「お姉さん組」と呼ばれ、グループを名実ともに引っ張っていた2人の『孤独兄弟』は、黒と白のライダースジャケットに身を包んでかっこよく決める姿が象徴的で、その姿にメンバーも憧れていた。13歳でグループに加入し、1期生の間では「年少組」と呼ばれていた樋口日奈は卒業セレモニーで、同じく加入時13歳だった和田まあやと『孤独兄弟』を披露。樋口は同曲を歌うことを「私の夢だった」と語っており、加入した2012年から卒業する2023年まで、約11年間の乃木坂46人生の最後のステージで、黒のライダースジャケットに袖を通した。

2017年に橋本がグループを卒業してからは、彼女のポジションには2人と同い年である1期生の松村が入った。また、「真夏の全国ツアー2018」では、白石らと年齢が近い2期生の新内眞衣が自己プロデュース企画として、3期生の梅澤美波を誘ってパフォーマンス。白石を尊敬してやまない梅澤はこの時、「私の大好きな楽曲です。とても恐縮でしたが、最初で最後だと思って、精一杯パフォーマンスさせていただきました」とブログで綴っており、彼女にとって特別な思い出となった。その他にも「乃木坂46 4期生ライブ2020」では、コント番組『ノギザカスキッツ』とのコラボ企画として、賀喜×金川紗耶の「やんちゃなやんちゃん」というコンビで披露されたこともあった。

そして1、2期生全員が卒業して「新生乃木坂46」が掲げられた2023年以降、『孤独兄弟』は賀喜×遠藤の「かきさく」、そして井上和×菅原咲月の「なぎさつ」という、グループの中心として活躍する2組のコンビが歌い継いでいる。

賀喜と遠藤の「かきさく」コンビ。2001年生まれの同い年の2人は表題曲センターを複数回経験しており、34thシングル『Monopoly』ではWセンターも務めるなど、グループの中心メンバーとなった。最新シングル『ビリヤニ』では、初選抜でWセンターに抜擢された6期生の瀬戸口心月と矢田萌華を挟むように2人が立っており、後輩を支え、引っ張る立場を任せられることも多くなってきた。そんな「かきさく」の『孤独兄弟』に関して、3期生の伊藤理々杏は2025年5月に行われた「乃木坂46 13th YEAR BIRTHDAY LIVE」を振り返った際、「かきさくでの『孤独兄弟』が激熱!」「色んな『孤独兄弟』を見て、みんなのが好きなんだけど、この2人が今やるのがいいなって」と熱弁。ファンだけでなくメンバーからも絶賛される『孤独兄弟』を披露していた。

一方、井上と菅原の「なぎさつ」コンビによる『孤独兄弟』は、2023年の「11th YEAR BIRTHDAY LIVE」の5期生ライブと、2024年の「12th YEAR BIRTHDAY LIVE」の2回披露されている。この2人が『孤独兄弟』を歌い継いだのも、グループの将来を任せる、という期待を込めてのことだろう。前キャプテンの秋元真夏は2人について、「特に2人はグループを『ちゃんと前に進めなきゃ』というのを強く感じていたから。階段10段飛ばしぐらいで2人には教えた」と語っていた。その後は秋元の期待通り、井上は『おひとりさま天国』『チートデイ』『ネーブルオレンジ』と表題曲のセンターを務め、菅原は副キャプテンに任命された。グループの中心となった2組のコンビが受け継いだ『孤独兄弟』。伝説のOGから始まった同曲は、今もなお乃木坂46の特別な一曲として、存在感を放っている。

『孤独兄弟』のオリジナルメンバーである橋本の卒業シングル『サヨナラの意味』の特典映像では、スタッフの「シンメ(ポジションで左右対称の位置)で立つのももう見られないんですね」というコメントに、白石が「反対側にいてバランスが良い。橋本が一番落ち着く存在」と語る場面がある。乃木坂46のコンビ、そしてシンメという関係性には、支え合いや空気感も大事な要素となっている。40thシングルで新たに誕生したコンビの一ノ瀬と川﨑は、前作の39thシングル『Same numbers』で初めてフロントメンバーに抜擢され、シンメのポジションとなった。そして、同曲を引っ提げ全国7都市で15公演を行った「真夏の全国ツアー2025」では、この2人だからこそ乗り越えられたこともあったと、お互いにブログなどで語っている。そんな2人に向けて、『孤独兄弟』という特別な一曲を彷彿とするコンビ名のデュエット曲が送られたことには、2025年の夏の彼女たちの活躍から「かきさく」や「なぎさつ」に続いて、2人がグループの中心として活躍するコンビになることを期待したい、という思いが込められているように筆者は感じている。乃木坂46に新たに誕生した「推定姉妹」コンビが作る未来、そして『新宿バックオフ』がどんな曲なのか。音源解禁、ライブでのパフォーマンスが楽しみだ。

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