ゴスペラーズ黒沢薫、乃木坂46中西アルノの成長ぶりを絶賛「もう俺がいなくても歌割りから仕切って、自分の足で立てるようになってきた」

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ゴスペラーズの黒沢薫と乃木坂46の中西アルノがMCを務める音楽番組『Spicy Sessions』（スパイシーセッションズ)。このたび、ゴスペラーズをデビュー当時からよく知り、数々のアーティストのオフィシャルライターを務める音楽ライターの伊藤亜希氏によるオフィシャルインタビューが到着した。

この日の収録の冒頭で、『Spicy Sessions』初のライブイベントが10月24日(金)に神奈川・KT Zepp Yokohamaで開催されることが、MCの黒沢薫(ゴスペラーズ)、中西アルノ(乃木坂46)から発表された。

――2025年10月24日(金)にKT Zepp Yokohamaで開催される『Spicy Sessions』初のライブイベントについて。今の気持ちをお聞かせください。

黒沢薫：本当にうれしいですね。本当にようやく……僕、ずっと言ってきましたから。『Spicy Sessions』って、番組そのものにライブを観せるって一面があるじゃないですか。

『Spicy Sessions』より視聴者からのリクエスト曲から歌唱する曲を決定

――ありますね。この密着リポートを書いていると、ライブリポートを書いているみたいだなと毎回思います。

黒沢薫：ですよね？だから、これまでの放送は、極端に言うと、イベントに向けて曲をためてきたような意味もあるんですよ。だったら少なくとも半年は番組を続けないとできない。それが1年半以上、今回で20回目の収録を迎えるほど続いて。僕の中で「本当にライブイベントができるんじゃないか」と現実味が帯びてきたのは、番組が始まってから1年たったくらい。そこからはもうとにかく「やろうよ、やろうよ」って言い続けてきましたね。『Spicy Sessions』って、決してこう……親切な番組ではない。収録を見てもらうと分かるけど、説明しがたい。

――前例がないっていうのが大きいと思いますよ。あとは、歌番組に対するデフォルトのイメージからは逸脱していると思いますから。

黒沢薫：そうなんですよね。そういう中で、丁寧に蓄積してきたもの……お客さんやゲストの反応が、自分たちの中で自信になっていって。「衛星放送協会オリジナル番組アワード」のバラエティジャンルで最優秀賞に選ばれて。今日、楽屋に最優秀賞のトロフィーが置いてあって、うれしくて、手に持って眺めちゃいましたもん。こうやって評価もたまってきている。やっとみんなにある程度浸透したんだなと思えるんですよね。番組としても育ってきたし、番組のファンも育ってきたし。育ったと言えば、セントチヒロ・チッチさんの回での「愛のしるし」のアルノさん！もう俺がいなくても歌割りから仕切って、自分の足で立てるようになってきたんですよ。そういうタイミングでイベントをやれるっていうのが本当にうれしいですね。

中西アルノ：あれはびっくりしました！

『Spicy Sessions』よりセントチヒロ・チッチ×中西アルノ「スパーク」

――だって、丸投げですもんね(一同爆笑)。

黒沢薫：確かに丸投げ(笑)。でも信頼しているからできるんですよ。

中西アルノ：とにかくいつも師匠(＝黒沢)がやっていることを思い出しながら、ゲストのセントチヒロ・チッチさんに、どうしたら気持ちよく歌っていただけるか、いろいろチッチさんにも聞きながら。ちゃんとできていたか自信はないですけど。

黒沢薫：ばっちり。もう僕は何も言うことがないくらい。「愛のしるし」良かったよね。もうずっと聴いていたいくらいだった。

――そう思っていた方、たくさんいると思います。「APT.」はどうでした？

黒沢薫・中西アルノ：楽しかったぁ～。

中西アルノ：黒沢さんがラップもキレッキレで。がっつり聴かせているから、私もそこまで振り切らないといけないと思って。

――黒沢さんに負けてたまるか、みたいな？誘導尋問みたいで申し訳ないですけど。

中西アルノ：いえいえ。でも、あの曲は、2人が同じテンションでぶつかり合わないとカッコよくないじゃないですか。だから黒沢さんに引っ張ってもらうっていうより、ぶつけるって感じで歌いました。まさか自分の名前が入ってくるとは思いませんでしたけど。

黒沢薫：あの出だしは「アルノ」じゃなくちゃ。ロゼのパートなんだから。「薫」じゃダメなのよ(笑)。でも観客の皆さんもすごく盛り上がってくれて、本当にやってよかったよね。

――そういえば、中西さんは収録前の打ち合わせに初めて参加したとか？どうでしたか？

中西アルノ：最初は私が入っていいのか……って感じだったんですけど、いろいろ皆さんが意見を交換していく中で、私の意見も聞いてくださって。曲のセレクトとか、今回の収録で自分の意見が取り入れられていて。これまで以上に番組に深く関わることができて、それが自分の中では大きかったですね。この番組は自分にとって本当に大きな存在で、毎回のように言ってしまっているんですけど、自分が成長できる場所なんです。後から気が付くんですけど「私、前はここまで歌に対して考えていなかったな」とか「こういう考え方、前は出てきていなかったな」とか、そう思うことが本当にたくさんあるんです。

――10月のライブイベント、楽しみにしています。

黒沢薫・中西アルノ：頑張ります！

黒沢薫：いつもの収録と比べてお客さんにたくさん入っていただける会場なので、ぜひ皆さん、足を運んでほしいですね。よろしくお願いします。