2025-08-29 17:00

黒沢 薫&中西アルノ、リスペクトし合う2人の“特別”回も…『Spicy Sessions』オフィシャルリポート到着

『Spicy Sessions』MCの黒沢 薫と中西アルノ
『Spicy Sessions』MCの黒沢 薫と中西アルノ
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ゴスペラーズの黒沢 薫と乃木坂46の中西アルノがMCを務める音楽番組『Spicy Sessions』(スパイシーセッションズ)が、CS放送「TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画」にて毎月放送中。このたび、ゴスペラーズをデビュー当時からよく知り、数々のアーティストのオフィシャルライターを務める音楽ライターの伊藤亜希氏による収録リポートが到着した。

この日の収録の冒頭で、『Spicy Sessions』初のライブイベントが10月24日(金)に神奈川・KT Zepp Yokohamaで開催されることが、MCの黒沢 薫(ゴスペラーズ)、中西アルノ(乃木坂46)から発表された。サプライズの告知に沸く客席。観客の顔をしっかり見ながら、2人は感慨をこう言葉にした。

「この番組が始まった頃から“ライブをやりたい”ってしつこく言い続けてきたから(笑)。本当にうれしい」(黒沢)

「ついにですね、うれしいです。この番組で培ってきたものが大きいので、これまでの集大成になるようにしたいです」(中西)

『Spicy Sessions』は、音楽が生まれてくる様子とその感動を観客と共有する、これまでにないスタイルの音楽番組だ。「絶大な信頼がある」とMCの2人が話すバンドメンバーと共に、ゲスト、そして黒沢、中西が作り上げていく音楽は、まさに生き物。

音の欠片(かけら)という細胞がくっつき、変貌しながら、はっきりとした輪郭を見せ、曲になっていく様子。そして、予定調和のないスリリングさは、この番組の醍醐味(だいごみ)だ。

今年に入ってからは、MC2人とバンドが阿吽(あうん)の呼吸で作り出すグルーヴに、揺るぎない根幹が出てきている。この番組のムードを司るMC2人にも、経験からの余裕が出てきていて、セットチェンジの間に客席へと声を掛ける姿もたびたび見られるようになり、会場全体をリラックスさせている。リラックスするということは、つまりフラットな状態になること。観客はほぼ素の状態でセッションを体感できる。

そしてそのセッションは、音楽の息吹と輝きを体現しているのだ。これまで幾度となく音楽の輝きをさまざまな形で見せてくれた『Spicy Sessions』は、セッションを通して音楽を体験させてくれる番組である。音楽そのものが持つエネルギーをしっかり体現している音楽番組は、やっぱり他にないと改めて思うのだ。

8月放送分のゲストはセントチヒロ・チッチ

『Spicy Sessions』よりセントチヒロ・チッチ×黒沢 薫「青空」
『Spicy Sessions』よりセントチヒロ・チッチ×黒沢 薫「青空」

8月放送分、19回目のゲストはセントチヒロ・チッチ。拍手と大歓声の中ステージに登場すると、ソロプロジェクト・CENTとして8月20日にリリースしたメジャー1stミニアルバム『らぶあるばむ』から、「ラブシンドローム」を披露。「いろんな恋愛の価値観や愛の形がある中で、“好き”っていう気持ちを詰め込んだポップでハッピーな曲」と自ら紹介する。

歌唱後には「バンドさんと歌うのが楽しくて…イェーイ!」と喜びをはじけさせた。黒沢と同じ東京・八王子の出身というセントチヒロ・チッチ。2人はカレー好きのアーティストで結成されたバンドのメンバー同士でもある。

歌唱を終えたチッチに、「心にロックを飼われていて、それが歌声に出ている」とコメントをしたのは中西。さらにチッチが在籍していたBiSHと乃木坂46は対極の存在と述べた後「だからこそ憧れがあった」とも。この言葉にチッチは「今日も心にロックを飼っていきましょう」と笑みを見せた。

BiSH時代からCENTとしてソロ活動をしている彼女。「ソロは自分の表現やカルチャーをそのまま発信できる」と語る。

人前で初めて歌った記憶は、保育園の頃。その時に歌っていたPUFFYの曲を歌いたいというチッチ。すかさず黒沢が「俺は休んでるね」と笑いを誘う。チッチと中西でPUFFYの「愛のしるし」を歌うことになり、ステージ上に楽曲の資料が持ち込まれる。いつもはここで黒沢が歌詞を見ながら歌割りやコーラスを決めていくが、この日は違っていた。

『Spicy Sessions』より「愛のしるし」歌唱前の打ち合わせ
『Spicy Sessions』より「愛のしるし」歌唱前の打ち合わせ

「打ち合わせから任せたよ。2人でやった方がいい」と黒沢。「えー!」と驚きながらも、即座に赤ペンを持ってチッチと相談を始める中西。「ここまではユニゾンで(中西)」「ここハモ入りますか?(チッチ)」と、ゲストと打ち合わせを進めていく中西の姿は、彼女の進化を物語っていたと思う。

歌唱後に「かわいいのでチラチラ見ながら歌っちゃいました」と中西が言えば、「同じことを思ってました」とチッチが返す。その様子に会場の誰もが笑顔になっていた。

続くトークコーナーでは、黒沢が「僕の中でチッチさんはロックなイメージがある」とコメント。黒沢も中西も、多彩なゲストのヒストリーや楽曲を聴きこんで毎回の収録に臨んでいる。特に黒沢は、音楽リスナーとしてはマニアックな雑食系。自身のルーツミュージックをしっかりと持ちながら、今、世の中で鳴っている曲も当たり前のように聴いている。

『Spicy Sessions』がスタートしてからは、掘り下げるまでには至らなかった(本人談)J-ROCKなどもいろいろ聴くようになったそうだ。幅広いジャンルのゲストが登場する『Spicy Sessions』。その幅をさらに広げ、楽曲の説得力が増すようにジャンルを理解する。歌以外、もっと言ってしまえば、収録に対してのアクション以外にも、黒沢 薫はしっかりと『Spicy Sessions』を支えているのだ。

チッチと黒沢でTHE BLUE HEARTSの「青空」をセッションすることに。歌割りをしながら「すごくいいメッセージ。今こそ歌いたい」と話した黒沢にチッチが深くうなずく。ステージ後方では、バンドメンバーが会話をしながら演奏を固めていく。

歌い終えた後、「(心の中で)詰襟(つめえり)着てました」という黒沢の言葉に「詰襟って何ですか?」と屈託なくツッコむチッチ。その姿に彼女の愛らしい人柄が表れていた。

チッチが中西とのセッション曲に選んだのはBiSHの「スパーク」。BiSHが活動初期から大切にしてきた、ファンからの人気も高い1曲だ。早速セッションの準備に取り掛かるステージ上の面々。この選曲に「すごく素敵な曲で、大好きになりました」と中西。メロディーの高低差が激しく、それがBiSHの楽曲の特徴でもあるが、低音パートを歌う中西の貴重な姿、そして歌唱後に「大感動してます、私!」とチッチが気持ちを高揚させた「スパーク」のセッションは、ぜひ放送で確認していただきたい。

最後は、中西のリクエストを受けて、黒沢がソロでポルノグラフィティの「アゲハ蝶」を披露。原曲が持つスパニッシュな雰囲気を生かしつつ、レゲトンのフレーバーを加えたアレンジは、黒沢からバンドへのリクエストだったという。

10月放送分は“特別”回

『Spicy Sessions』より黒沢 薫×中西アルノ「夏の終りのハーモニー」
『Spicy Sessions』より黒沢 薫×中西アルノ「夏の終りのハーモニー」

10月放送分、20回目の収録は、黒沢 薫と中西アルノ、互いにリスペクトし合う2人が歌い手として向き合う回になった。2024年にも一度あった、ノーゲストで2人が歌う回。このスペシャル回から、中西のルーツの一つであるミュージカルが、『Spicy Sessions』の引き出しに加わった感がある。そういう意味でも、いつも以上に黒沢と中西の歌が主役になる回だ。

前回はピアノ伴奏で参加した佐藤雄大と、黒沢、中西の3人だったが、今回は通常回と同じバンド編成。収録がスタートする際のバンドセッションは、ゲストの音楽性を踏襲していることが多いが、この日のバンドセッションはいつも以上にエモかった。

一言でいえば「永遠(とわ)に」と「Actually…」のマッシュアップ。前者はゴスペラーズのヒット曲。ハイトーンが曲のポイントで、この曲でメインボーカルを務めているのが黒沢。後者は乃木坂46の楽曲で、中西が初めてセンターを務めた曲である。テンポもキーも違う2曲のキラーフレーズを残して、聴き応えのあるサウンドにした辺りに、佐藤らバンドメンバーからMC2人への愛とリスペクトを感じた。

今回の特別回を収録するに当たり、番組公式Xで「MC2人に歌ってほしい曲」を募集。「#SpicySessionsリクエスト」のハッシュタグでポストされたリクエストは1500曲を超えたそうだ。筆者も募集期間中、ハッシュタグを何度かのぞいたが、洋楽邦楽問わず、さまざまなジャンルの楽曲が集まっていた。黒沢のソロ曲、ゴスペラーズの曲、乃木坂46の曲もあった。歌い手としての2人による化学反応が見たいんだろうなと思わせる選曲や、純粋に好きな歌を2人の歌声で聴きたいのだなと思わせる曲など、ポストを見ているだけで、『Spicy Sessions』が丁寧に伝えてきた“sessionの楽しさ”が、音楽ファン界隈に浸透していることを感じた。

寄せられたリクエストを基にMC2人とスタッフが事前に打ち合わせをし、それを経て厳選した20曲のタイトルと歌手名が書かれたパネルがステージに運び込まれる。曲名を見ながら、1曲ずつ思い出や印象を述べていく黒沢と中西。その中には、中西が「小学校の“朝の歌”で歌っていた」と明かす意外な洋楽曲もあった。

最初に2人で歌ったのは、リクエストが一番多かったという、井上陽水・安全地帯「夏の終りのハーモニー」。

歌割りを決めていく中で「アルノさん、基本は玉置(浩二)さんのパートで。こっちは陽水さんで」と言った後、「大丈夫、物まねしないです」と笑う黒沢の言葉に観客がドッと沸いた。これまで放送に乗ったことはあまりないが、MCの途中でちょいちょい黒沢が物まねを挟むのは、他の歌番組では見られない姿だ。耳がいい人は物まねもうまいというが、まさにその典型だろう。

「男女でこの曲をデュエットしていることは他にあるんですか?」という中西の疑問に「レアかも」と黒沢。歌唱に納得できなければ、リテイクもあり。ただそのリテイクになった流れまで放送するのが『Spicy Sessions』のポリシーだ。「夏の終りのハーモニー」もリテイクとなったが、1回目と2回目のAメロで、中西が全く違ったアプローチを見せたことに驚いた。おそらく最初のテイクを歌い終えた時点で、否、最初のテイクを歌いながら中西の中に「ここはもっとこうしたら、もっとよくなる」という別の回答が出てきたのだろう。黒沢の歌声も大きな要因だ。相手の歌声を聴きながら、アプローチを変えていく。それがセッションだと、この日の中西の歌唱が教えてくれた。

リクエストの中から選ばれたもう1曲は、ロゼ&ブルーノ・マーズ「APT.」。配られた楽曲の資料を見て「すごい! 歌詞がびっしり」と目を丸くする中西。「ハモっているのはサビだから。お試しでやるなら2サビだね」と、黒沢。バンドとも話を進めながらも、まるで楽屋にいるような2人のトークが展開していく。歌詞を見ながらではあるが、ブルーノのパートをよどみなく歌う黒沢に「完璧だ」と声を上げる中西。近くのスタッフにも「絶対に歌ったことありそう」とツッコまれると、「これはね、歌いたいの」と笑みを浮かべながら続きを歌う黒沢。客席からは笑いと拍手が。「この曲を前から歌いたくて、韓国出身の友人から“APT.(アパツ)”の発音を教わっていたんだよ」という黒沢が、発音をその場でレクチャー。バンドもコーラスの練習に入っている。

全員本気で、昨年リリースのグローバルヒット曲を『Spicy Sessions』に寄せようとしている。歌いたい、歌うためには自分の中で咀嚼する。黒沢を筆頭に、中西、バンドメンバーのDNAに、それがすっかり染み込んでいるといった印象だ。そして披露された「APT.」は、観客もステージも過去最高のテンションで盛り上がった。

『Spicy Sessions』より中西アルノ「ネーブルオレンジ」
『Spicy Sessions』より中西アルノ「ネーブルオレンジ」

この回の後半では、MCそれぞれがソロ歌唱を披露。今年でソロデビュー20周年を迎える黒沢が選んだのは、ソロでの1stアルバム収録曲「After the Rain」。歌い終えた黒沢に「素敵でした! バンドを率いるとはこのことか」と中西が感想を述べた。

中西は、乃木坂46「ネーブルオレンジ」をソロで歌唱。視聴者リクエストも多かった1曲だ。「乃木坂46の曲を歌うのは、緊張します。背負うものが多いので」と中西。この曲のメロディーに、70年代のカントリーフォークを見出した黒沢が、バンドにその旨を伝え、アレンジしたバージョンで届けられた。カントリーフォークのシンボルの一つであるスライドギターが使われている辺りも、放送時のチェックポイントだ。

また、この曲にコーラスで参加した黒沢が、最後の最後、歌声で中西を後押しするようなパフォーマンスを見せるが、この瞬間に『Spicy Sessions』という音楽番組の支柱があると思った。支柱、ぜひ、あなたも探し出してもらいたい。

放送概要

放送日時
『Spicy Sessions with セントチヒロ・チッチ』
2025年8月30日(土)午後11時30分〜深夜0時30分

『Spicy Sessions 黒沢 薫&中西アルノSP』
2025年10月18日(土)午後11時00分〜深夜0時00分

※9月の新作放送は休止

放送チャンネル
CS放送TBSチャンネル1

番組ホームページ
https://www.tbs.co.jp/tbs-ch/series/yRNA2/

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