『Kohmi EXPO 2025』開催記念、広瀬香美×フィロソフィーのダンス・奥津マリリ&日向ハルインタビュー|“ロマンスの神様”のSNS投稿をきっかけに、共演するまでに至った二組による愛と尊敬の音楽トーク

撮影/市川秀明
本日、8月27日に『Kohmi EXPO 2025』が、LINE CUBE SHIBUYAにて開催! これを記念して、『BUBKA』(2025年9月号)に掲載された、広瀬香美×フィロソフィーのダンス・奥津マリリ&日向ハルのインタビューを抜粋してお届けします。
今年4月のSNS上でのやり取りから急接近を果たし、『Kohmi EXPO』で共演するまでに至った、広瀬香美とフィロソフィーのダンスの二組。“ロマンスの神様”が二人に送る金言の数々、そして今年デビュー10周年を迎えたフィロソフィーのダンスが抱える悩みもズバッと解決した音楽トークは必読です。
裏垢でパトロール
――広瀬さんがフィロソフィーのダンスに興味を持たれたのは、何がきっかけだったのでしょうか。
広瀬香美(以下、広瀬):私はアーティストや、音楽を同じように愛して働いているみんなのことをめちゃめちゃに愛しているので、隅から隅までチェックしている日々なんです。そのためにあらゆるSNSで裏アカウントを作っていてですね。
奥津マリリ(以下、奥津):裏アカがあるんですね!
日向ハル(以下、日向):しかもそれを公表しちゃった(笑)。
広瀬:裏アカウントで情報を集めるだけでは物足りなくて、スタッフや周囲の人たちに最近のイケてるアーティストを聞くんですね。それで1年くらい前に、スタッフが「ずっと愛しているアイドルというかアーティストがいるんです」と言っていて。「なんて人たち? 私きっと知ってるわよ」なんて言ってたら、「フィロソフィーのダンスです」って言ったんですよ。その洒落た名前は知らないと思って、YouTubeかTikTokですぐに動画を見たんです。3秒くらいだったかな。1曲聴くまでもなく、リズムとパフォーマンスを3秒くらい見たら、これは大好きだ! となりました。
奥津:生きててよかった……。
広瀬:それで裏アカウントで全部フォローして、情報を集めて。
日向:裏アカやばすぎる(笑)。その人は誰なんだろう?
スタッフ:Tさんです。
奥津:Tさん! 私たちのライブ制作をしてくださっている方です。
広瀬:Tさんってなかなか紹介してくれないの。だから、よっぽど引き合わせたいなとか紹介したいなと思ってくれたんだと思います。私と合うんじゃないかな、私が好きそうだなというのがわかったんだと思います。それで実際に好きになって、何かのタイミングでお仕事させていただきたいな、会わせていただきたいなとずっと思っていたタイミングで、この度の『Kohmi EXPO 2025』という私のイベントで、どなたを呼びますかという会議をやることになった時に、じゃあもうフィロソフィーのダンスでしょうと。
奥津・日向:ええ〜〜〜!
広瀬:会いたいと言っていたのに、なかなか会えなかったですから。そんな流れです。
――しかし、たった数秒聴いただけでもわかるというところにプロの音楽家のすごみを感じます。
日向:kohmiセンサーですね。
広瀬:そう、直感です。誰かにおすすめされて何回も聴いてみて、「素晴らしいアーティストさんだけどちょっとタイミング違うかも」となる時もあって、次の日に「いやもう一回聴いてください」ってスタッフさんから言われることもあるの。でも、どんなに良くてもハマらない時はセンサーが発動しないんですよね。それって音楽の面白いところで、その方とはきっとどこかのタイミングでまた出会うかもしれないんですけど、その時ではないんですよね。逆に、ビビッと反応する時は結構強烈です。
奥津:私たちのどの曲をご覧になったか覚えてますか?
広瀬:『シュークリーム・ファンク』です。
日向:あの曲をリリースしてよかった。こんなふうに繋がるなんて!
広瀬:そこから、この子たちをプロデュースしたのは誰だ誰だと探して、なるほどこいつか!と。
奥津:加茂啓太郎という人がいまして。
広瀬:加茂かー! って。加茂さんってどういうプロデュース脳なんだろうって思っていたプロデューサーのひとりなんです。
日向:加茂さんとは面識はあるんですか?
広瀬:面識はないんですけど、私の裏アカではちゃんとチェックしてますよ(笑)。針を通すようなコンセプチュアルで強烈なものを作り上げていくのが上手じゃないですか。そこにノイズを生ませないというか、こういうアーティストだとなったら必ずバシッと決めてくる。そういう作り方に興味があって前からウォッチしていて、フィロソフィーのダンスを調べたら加茂って出てきたので、またやられたって思いましたし、やっぱり素晴らしいプロデューサーさんなんだなと思いました。しかも、フィロソフィーのダンスの皆さんがそれと一緒になって世界観を体現できないと、人には届かないじゃないですか。そうじゃなかったら私もいいななんてきっと思わないと思うし、ファンの皆さんに届かないわけだから、いいチームなんだろうな、悔しいなって思いながら見てました。
奥津:嬉しいです。
広瀬香美プロフィール
1966年4月12日生まれ、福岡県出身。『ロマンスの神様』『ゲレンデが溶けるほど恋したい』『promise』など数多の代表曲を生んできたシンガーソングライター。TUBEとのコラボで話題を呼んだ最新作『ロマンス・イン・ザ・サン』も現在発売中。
フィロソフィーのダンス・奥津マリリプロフィール
7月11日生まれ、神奈川県出身。フィロソフィーのダンスのリーダー。メロウな歌声でリードボーカルも務める。そのスタイルを活かしてグラビアシーンでも活躍中。
フィロソフィーのダンス・日向ハルプロフィール
1月16日生まれ、東京都出身。フィロソフィーのダンスが誇るパワフルシンガー。「関ジャム」の“令和のアイドル界スゴいボーカリスト10人に選ばれるなど、ソウルフルでハスキーな歌声を響かせる。

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