AMEFURASSHI最新EP『Four Hearts』リリース記念対談|全収録曲のプロデュースを務めたstyが語る制作秘話「ある日突然、ガレージハウスがやりたいって言われて」

ハイセンスな楽曲でアイドルシーンに一石を投じてきたAMEFURASSHIが、新作EP『Four Hearts』を5月27日にリリース。これを記念して、J-POPシーンで数々のヒット・ソングを世に生み出し、今作の全曲プロデュースをつとめたsty氏とAMEFURASSHIマネージャー兼プロデューサーの佐藤守道氏、sty氏のマネージャーを担当する酒見徴氏を招き、楽曲制作秘話と彼女たちの可能性について語ってもらった。
やりきった方が面白い
──5月27日にリリースされたAMEFURASSHIの5曲入りEP『Four Hearts』は、これまで『Love is love』などを手掛けてきたstyさんが全曲プロデュースということで、styさんとstyさんが所属するディグズ・グループの酒見徴さん、AMEFURASSHIのチーフマネージャーである佐藤守道さんに登場していただき、新作の魅力やAMEFURASSHIの現在地、そしてこれからを語っていただければと思います。
佐藤守道(以降、佐藤) ディグズさんとは2021年にリリースしたシングル『BAD GIRL』からお仕事をさせていただいてるんですが、アルバムの『DROP』までご一緒させていただいたところで、酒見さんから満を持した感じで「うちにstyというクリエイターがおります」と。もちろん存じ上げていたんですが、当時の僕の中のイメージとしては、やっぱり大ヒットした(sty作詞、stya・Maozon作編曲の三代目J Soul Brothersの)『R.Y.U.S.E.I.』のイメージがめちゃくちゃ強くて。確かにああいう強いのもありなのかなと思いつつ、いろいろと調べて聴かせてもらったら、これはもしかしたら面白いご相談をできるんじゃないかと思って、styさんに最初にお願いしてできたのが、『Love is love』(2022年リリース)でした。で、最初から特大ホームランが返ってきたっていう(笑)。確か、ガレージハウスっぽいものをやりたいと、ざっくりお伝えして作っていただいたと思います。
sty その前のAMEFURASSHIさんを聴いて、自分が知ってるアイドルさんと比べると変わったことをされてるっていう認識はあったんですが、ある日突然ガレージハウスがやりたいって言われて、「え! 大丈夫かな?」みたいな(笑)、いい意味でびっくりが大きかったんですけど。
佐藤 酒見さんにも「大丈夫ですか?」っていつも聞かれるんですけど、「全然大丈夫です!」って答えますね(笑)。
酒見マネージャー そうですよね(笑)。
佐藤 楽曲を通して、メンバーも僕も新しく発見していくことがしたいので、むしろやるならクリエイターの方にやりきってほしいんです。
──AMEFURASSHIとのファーストコンタクトでは、どんな感触をつかみましたか?
sty 今でこそ4人の性格やキャラクター、グループ内での立ち位置とかわかるんですけど、最初は何もわかってない状態でネット上の情報をめっちゃ調べて。レコーディングを進めていくにつれて、この人にはこういうところもあるのか、こんな考え方もするのかみたいなことを、ちょっとした会話から感じられたりもして、じゃあ次は……って考えてしまうことが多かったですね。特に『Love is love』をやらせていただいたときは、本人たちのボーカルのレンジとか得意なトーンとか、あんまよくわかんないでやってたので(笑)。そこから、「これができるんだったら、次はこれができんじゃん」ってアイデアがどんどん生まれていって、すごく楽しかったですね。
──これまでのレコーディングで、何か印象的なエピソードを教えてください。
sty ボーカルレコーディングで、本人は「今日は声がかすれてて、すいません!」みたいなことを言うんですよ。でも僕は、「そのかすれがいいです!」というやりとりをしたりします。例えば、歌を歌って本人的にはうまくできなかった。それで「ごめんなさい! もう1回やらせてください!」ってトライしてくださるんですけど、僕は「いや、今のめっちゃ良かったですよ。聴いてみてください」って言って。そうやって、本人たちが良くないと思い込んでいる部分を塗り替えて、歌に関する意識を変えていく。自分の感情と他人に聴こえる歌の良さはまた別だから、あんまり凝り固まらなくていいんですよって、そういうやりとりがすごく楽しいです。逆のパターンもあって、僕が出したデモではこういう歌い方をしてるのに、彼女たちは違う解釈で歌ってきて、それがめっちゃいいとか。そういう新たな発見、自分の長いキャリアの中でこれがいいと思っていたものが、覆される瞬間が彼女たちの歌の解釈にはあるんです。それが、すごく面白いんですよ。
佐藤 僕、いつもレコーディングを見てるんですけど、styさんの引き出し方がめっちゃうまいんですよ。僕も知らなかったメンバーたちの歌い方が出てきたり、本人たちも歌に対する視野が広がったと思います。

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