2024-12-21 22:00

日向坂46エース・小坂菜緒の帰還!「縁の下の力持ち」としてグループを支えた葛藤と覚悟の2年間


『卒業写真だけが知ってる』でセンターに立つ、小坂菜緒
『卒業写真だけが知ってる』でセンターに立つ、小坂菜緒
ⒸByakuya Shobo Co.,Ltd 2024

12月25日・26日、日向坂46は2度目の東京ドームライブを開催する。前回行われた2022年3月31日の公演(30日と2Days開催)から1000日ぶりとなる東京ドームのステージ。メンバーはブログや公式メッセージアプリなどを通じて、会場に足を運んでもらえるように呼びかけている。

東京ドームライブに先駆け、12月12日から13thシングル『卒業写真だけが知ってる』(2025年1月29日リリース)が先行配信されている。センターは二期生の小坂菜緒で6作ぶり6度目のセンターだ。

フォーメーション発表時、彼女は「メンバーを支える形で、この“2年間”過ごしてきたので、感じたことがない不安が出てきた。『次(センターに)立った時にどうしたらいいんだろう』みたいな、そういう感じの不安があるんですけど、『みんなのために頑張らなきゃな』という気持ちが芽生えました」と心境を語っていた。そして、「私は私で“日向坂46”を見てもらいたいなと思います」とコメントしている。

バラエティなどで積極的な姿勢が持ち味の日向坂46において、小坂は前に出て自己主張するタイプではない。しかし、そんな彼女が心の内を言葉や文字で表現した時、そこにはグループへの愛情や覚悟が込められている。今回は彼女が強調した“2年間”の中で、印象的なコメントたちを振り返っていく。

グループ改名後、小坂は4作連続でセンターを務め、その後も1列目のメンバーとして活動していた。そんな彼女の転機となったのは、9thシングル『One choice』(2023年4月リリース)での2列目のポジションだ。本人曰く、けやき坂46時代の『期待していない自分』以来のこと。フォーメーション発表後のブログでは、同曲センターの丹生明里に祝福のコメントを送りつつ、「50:50の感情が、今の私にはあります。それは向き合うべきことだけと、逃れたい自分もいて。正直、100%が出せるか分からないですけど、私なりに頑張ってみます。それが、どうにか皆様に伝えられるよう、身体を奮い立たせてみようと思います」と、不安や葛藤する様子が見受けられた。

次作の『Am I ready?』(2023年7月26日発売)でも、2列目だった小坂。BUBKA9月号(2023年7月発売)で彼女は、2作連続の2列目に関して「正直に言うとすごく落ち込みました」と語っている。休業からの復帰となった2022年はまだ制限がある中での活動だった彼女は、2023年は「ここから頑張れそうだな」と考えていた。そんな中での2列目ポジションに、「『まだダメか……』というショックが大きくて。すぐには受け入れることができませんでした。『どのポジションでもいいや』と思える余裕は生まれてないんです。『甘え』を出したくないし、『落ちた』と言われても仕方ないと思ってます。23年は、明確な何かがあるわけではないけど、見えない壁にぶつかっている感覚があります」と、自らの境遇を赤裸々に語っていた。

そんな葛藤を抱えた2023年の小坂が直面したのが、『紅白歌合戦』の落選だった。グループ全体として受け止めなければならない現実に、彼女はブログで「あくまで個人的な思いになりますが、活動に後悔することもありました。もっとこうしてれば、もっとできたんじゃないかなと。そう思う、何かが足りない場面も多々ありました」と、1年間の活動を反省。そして最後に「もう一度、夢を見たいです。あの頃のように。ただ、日向坂46が大好きだから、その力になれたらいいなって思います。皆さんに見てもらえるように、活動します。少しでも認めてもらえるように。一歩一歩、着実に目の前のことを摘み取って進んでいきたいです」と、2024年への強い意思表示を示していた。

そうして迎えた2024年。日向坂46はグループ初の選抜制を導入し、新曲『君はハニーデュー』のセンターには四期生の正源司陽子が立つなど、グループに変革がもたらされた。選抜制導入時の小坂は「本当に本気でこの1年を獲りにいかなきゃいけないっていうふうに感じています」と語っており、シングルでは3作ぶりのフロントポジションに。センターの正源司を隣で支え、初選抜の四期生には背中で覚悟と責任を示していた。

blt graph vol.100(東京ニュース通信社、2024年3月発売)で小坂は、「……もっと、日向坂の柱になりたい」と、葛藤の2023年から自分なりの答えを見つけていた。彼女の意識が変わり始めたのは、四期生が加入した2022年9月からとも語っており、約1年半かけて彼女は自分の役割を再認識していた。

そんな、グループの変わり目となった時期に小坂は、自身の好きなアニメのセリフをブログで紹介している。

「逃げる方が、絶対後からしんどいって事は、もう知ってる」[『ハイキュー!!』縁下力(えんのした・ちから)]。

彼女はこのセリフに関して、「本当にその通りで、自分でも体験した事があるからこそ、すごく響いて。少し、縁下の性格と似ているなって想う部分があるから。逃げそうになっては、この言葉を思い出します」と、自身を見つめ直す支えにしていたという。このキャラクターは名前の通りチームを支える場面が多く、責任感から一時期はバレーボールの練習から逃げ出したこともあった。しかし、だからこそ復帰時には誰よりも人の心が分かり、チームをまとめる役割を担うに至った。小坂も休業期間を経験し、グループを外から見た時期がある。そんな彼女が選んだセリフには、日向坂46に対する強い責任感が伝わってくる。

EX大衆12月号(双葉社、2024年11月発売)で小坂は、「『自分が引っ張っていかなきゃ』という考え方にシフトできた」とも語っている。彼女が残した「柱になりたい」や「日向坂46を見てもらいたい」などの言葉は、グループ改名から約6年かけて彼女がたどり着いた、日向坂46のエースとしての自覚と責任から生まれたに違いない。

小坂が「勝負の年」と掲げた2024年、日向坂46は紅白歌合戦の出場を2年連続で逃した。その代わり、彼女たちは東京ドームに立つ。彼女たちにとって目標であった場所がリスタートの場となるように。葛藤の先に答えを見つけ、再びセンターに立った彼女が日向坂46を導くことを期待せずにはいられない。

【日向坂46の関連記事】

『卒業写真だけが知ってる』のジャケ写に隠された数字の真実

【写真】「ひなたフェス2024」で小坂&四期生コンビ

【写真】日向坂46二期生、全員集合!

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING11:30更新

  1. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#35「帰省1日目」
  2. 乃木坂46与田祐希「『難しいからやらない』『あきらめる』っていうのは絶対違うなと思う できる限りは全力で挑戦したいなって思います」
  3. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  4. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  5. 【吉田豪インタビュー】渡辺俊美、頑張らないこそ築けたキャリア
  6. 「ZOZOマリン、まとめてかかってこい!」櫻坂46 山下瞳月の魂の叫び!5年目の勝利にBuddiesたちは態度で示せるか!?
  7. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#30「真夏の海、山ツー①」
  8. 日向坂46・四期生が誰よりも高く跳んだ日━━武道館3Daysで見せつけた実力と一体感、そしてハッピーオーラ!
  9. 「ひなた坂46」が横アリ2日間で起こした奇跡!山口陽世の「ひらがな、ぶちかませ!」でこじ開けられたグループの新たな扉
  10. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』第1弾
  1. くりえみ、ランジェリー姿で見せた四つん這いカットにファン歓喜「美しい」「天使!」「えちえちで良き」「実物はもっと好き!」
  2. スレンダー系のニューヒロイン登場…アイドルでも活躍する美女がスラり美脚を披露
  3. 人気アイドルグループのメンバーが美脚あらわな肩出しコーデを披露「めちゃカワイイ!」「マジ天使」「大人の魅力が満開」「神々しい」
  4. アイドルとグラドル二刀流の新穂純麗、待望の1st DVDでけしからん美ボディーが躍動
  5. コスプレ感あふれるシーンからセクシー衣装まで…藤川めいの魅力を凝縮した最新作
  6. 桃月なしこ、セクシーさ全開の尊過ぎるビキニ姿を披露「カワイイです」「スタイルが美しい」「これはたまらない」
  7. “二刀流”グラビアアイドルの最新作…ビジュアルはもちろん聴覚でも楽しめるシーンを連発
  8. “無敵のグラドル”高崎かなみが見せるビキニ姿にドキッ!「キレイ」「完璧です!」「これはたまらない!」「好き」
  9. 癒やしの超美形フェイス…新人グラドルが凹凸スレンダーボディーでグラビアDVDデビュー
  10. 現役看護師グラドル真田まこと、研ぎ澄まされたスタイルと大人の魅力あふれる最新作