涙のオーディションから1年…秋元康氏総合プロデュースの新ガールズグループ『Rain Tree』誕生

秋元康氏総合プロデュースの新ガールズグループ『Rain Tree』の発表会が10月8日(火)都内で行われ、17人のメンバーが登壇した。

昨年4月から始まった“IDOL3.0 PROJECT オーディション”最終審査に残った候補者のうち、『WHITE SCORPION』としてデビューした11人に選ばれず、惜しくもデビューに届かなかった17人のメンバー(現在FINALISTとして活動)で結成された『Rain Tree』。

メンバーはイチ、イチゴ、カワチャン、キナコ、コトリ、サナ、タマ、チャイ、ニイ、ペロ、マカロン、マキ、マリオ、ミラン、リー、リンリン、ロゼの17人。最年少は熊本県出身15歳のリンリン、最年長は埼玉県出身26歳のマキ。

グループ名に込められた思い

“レインツリー”は、雨になると葉を閉じる。雨の中、葉を閉じてじっと耐え、日が出ると葉を開く。その葉に溜まった雫は地面へと溢れ落ち、自らその下に集まる生命に生きる力を与える。苦難に耐え抜く強さで、自らにも周りにも大きな力を与える、そんな力強く優しい存在になれるようにと命名された。

サプライズ発表

この日は通常のイベント開催ということで呼ばれたメンバー一同。グループ名の発表とデビュー決定の知らせは、この場でサプライズとして紹介された。ステージでは、涙を流すメンバー、立っていられないメンバー、満面の笑顔を見せるメンバー…17人それぞれの様子が展開された。

メンバーのコトリは「まさか、こういうサプライズをしていただけるとは思っていなかったので…正直期待しちゃっていたんですけど(笑)。まさかこんな形でしょっぱなからこんなサプライズをしていただけるとは思っていなかったので、素直にうれしいです。頑張りたいと思います！」と、涙ながらにコメント。

タマは「今日、みんな(オーディションに)落ちてから丸1年たって、こんな記者会見という場を設けていただいて、やっぱりみんな何かあるんじゃないかって期待はしつつも、今まで期待して何も起こらないってことが何度もあって…。今日も期待しないでいようって思ったんですけど…こうして来年の1月にデビューをさせていただくことが決まって、この1年間、誰一人欠けずにみんなで頑張ってこられてよかったなってすごく思います。ありがとうございます」と、これまでの道のりを振り返った。

サナは「2人が話してくれたみたいに、いつになったら私たちは目指していたアイドルになれるのかなって、ずっとダンスレッスンも始まったけど、デビューという形が見えていなかったので、目標が見えない中で頑張らなきゃいけないっていう環境で、みんなで頑張ってきて、モチベーションもなかなか保てなかったり、いろいろ悩みもあったんですけど、それでも今日を迎えて…。(ダミーの)台本も事前に頂いていたんですけど、“デビュー”っていう話はなかったから(笑)、『やっぱそうだよな…』みたいな感じで期待しないっていうのが私たちの中で出来上がっていたんですけど。急に映像が流れ始めて、今までの私たちの努力している姿をドキュメンタリーで流していただいて、“2025年1月”って出た時に、もう震えました(笑)。だから、これからより一層努力を重ねていきたいと思います。今日はありがとうございます」と喜びをあらわにした。

またこの『Rain Tree』というグループ名についてマキは「私たちのことを見てくださったスタッフさんたちが、私たちのことをいろいろと考えてつけてくださったお名前だなっていうふうに思うので、すごくすてきな意味がたくさん込められているので、この名前に恥じないようなすてきなグループを作っていけたらいいなと思いました」と今後の活躍を誓った。

“セレクションシステム”を採用

来年1月にデビューが決定したものの、表題曲をはじめ、シングルごとにいわゆる選抜制＝“セレクションシステム”を採用する。これまでデビューを目指して17人で頑張ってきたが、“全員選抜”ではないという。

歌・ダンス・自己表現の審査基準で、専門スタッフと運営スタッフによる審査が行われる。セレクションで選ばれたメンバーは、デビュー曲のレコーディングやミュージックビデオの撮影などに参加。一方、セレクションで選ばれなかったメンバーは、カップリング曲のメンバーとしてシングルに参加する。最初のセレクションは10月から行われる予定。