2022-06-04 06:15

尾形回帰「曲を提供した人もどんどんエビ中のことを好きになる それって、間違いなく彼女たちの人間性だと思うんです」<私立恵比寿中学の音楽のすべて>

HERE・尾形回帰氏
HERE・尾形回帰氏

私立恵比寿中学のあの名曲は、どのように誕生したのか? 不安定な歌唱力を自称していたエビ中は、なぜ実力派ボーカリスト集団に成長したのか? 作詞・作曲・編曲家陣に話をきくことで、その正体を言語化する当連載。最終回となる今月は、テレビ番組『エビ中++』での共演を機に彼女たちとの親交を深めた尾形回帰に話を聞いた。

やさしい人柄がにじみ出る歌

――尾形さんは、’15年4月からBSフジで放送されていた『エビ中++』に出演されていて、そこからエビ中との交流が始まるわけですけど、まず最初に楽曲を書くことになったのはどういう流れだったんですか?

尾形回帰 番組の1回目の収録中にエビ中のA&Rの石崎(裕士)さんが僕のところに寄ってきて、「君、インビシブルマンズデスベッドですよね?」って僕の前身バンドのことを聞いてきて。それで、「なんで僕のこと知ってるんですか?」みたいな話をしたら、実は石崎さんは僕らがもともと所属してたレーベルでアルバイトしてたんですよ。それに驚くと同時に心の距離も縮まって(笑)。それからより親密に交流が始まりました。だけど最初は音楽家として『エビ中++』に呼ばれてるわけじゃなくて、あくまで番組のにぎやかしなんですよ。でも、僕も一応ミュージシャンなんで、時折石崎さんに「本職は音楽なんで、楽曲提供の話とかあればやりますよ」と話していて。それから数カ月経ったぐらいから、校長(藤井ユーイチ/エビ中チーフマネージャー)も含めて飲みに行くようになるんですけど、そこで「そこまで言うんだったら楽曲作ってみる?」って話になったんです。「でも、あくまでコンペだからね!」みたいなことを言われて(笑)。それから、「ぜひ参加させてください!」って言って作ることになったのが始まりですね。

――尾形さん側から熱意を伝えたんですね。

尾形回帰 熱意というか、音楽家としての部分をエビ中のメンバーにも、校長や石崎さんにも知ってほしいなっていうところがありました。

――『春休みモラトリアム中学生』は、そうした経緯で書かれたんですね。その結果、非常にインパクトがあって、音楽的な面白さがありつつ、楽しさも感じられる楽曲になっています。当然エビ中のことを考えて作っていったと思うんですけど、詞曲はどんな流れで作っていったんでしょうか?

尾形回帰 最初は弾き語りで曲を作って、それをDTMに落とし込んでいきました。ほかのパートはHEREのギターの武田将幸とインビシブルマンズデスベッドのベースである西井慶太にアレンジを協力して貰いました。この2人は保育園からの幼なじみで、北海道の田舎から一緒に上京してずっと一緒に音楽制作をしています。なので曲作りに関しては僕のやりたいことをすぐに理解してくれるので、スムーズに進みましたね。

DIVE INTO EBICHU MUSIC ~私立恵比寿中学の素晴らしき音楽の世界
▼Amazonで購入

BUBKA7月号コラムパック

「BUBKA7月号」コラムパック
「BUBKA7月号」コラムパック

Amazon Kindle

楽天Kobo

Apple Books(Mac または iOS デバイスのみ)

Google Play

紀伊國屋Kinoppy

BOOK☆WALKER

honto

セブンネットショッピング

DMM

ebookjapan

ブックパス

Reader Store

COCORO BOOKS

コミックシーモア

ブックライブ

dブック

ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

Twitterでシェア

関連記事

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING11:30更新

  1. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  2. 「努力の天才」日向坂46松田好花、26歳の現在地━━今や年間テレビ出演回数100本超え、聴取率首位キープの“売れっ子”の8年間の軌跡
  3. 日向坂46・四期生が誰よりも高く跳んだ日━━武道館3Daysで見せつけた実力と一体感、そしてハッピーオーラ!
  4. プロレスラー秋山準、デビューから丸30年…伝説の四天王プロレスを振り返る
  5. 吉田豪「what’s 豪ing on」Vol.4 澤部渡、「呪い」をどう楽しむかと思ってた
  6. 船木誠勝「ガチンコでやれば八百長って言われなくなる 単純にそう思ってましたね」【UWF】
  7. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#29「CL250っていいバイクなんですよ」
  8. 【吉田豪インタビュー】井上富雄、過去のものはそんなに引っ張らないでいきたい
  9. 乃木坂46佐藤璃果「田舎から出て、違った世界を見てみたいなっていう気持ちはずっとありました」
  10. 「ノイミー」永田詩央里のブログが良すぎる件
  1. 祝『放送作家松田好花 リターンズ』放送決定!番組ディレクター・町田拓哉が語る、唯一無二のタレント性
  2. 日向坂46五期生・坂井新奈、人生初ソロ表紙を飾る「感謝の気持ちでいっぱいです」
  3. 乃木坂46岡本姫奈、ノースリーブで“さわやか”のハンバーグを食べる姿に「いっぱい食べる君が好き」「一緒に食べた気分になれる」の声
  4. 日向坂46藤嶌果歩、無邪気な笑顔の新カット解禁…裏表紙には宮地すみれも登場
  5. 「帰ってきた放送作家」松田好花の無茶振りも効果なし! 日向坂46 二期生の自由すぎるノリを引き締める「ボケ収拾者」小坂菜緒の実績
  6. 今度は55分間に何度泣く!? 敏腕テレビマンに「この番組を作れるのは松田さんしかいない」とまで言わせた『放送作家松田好花』を改めて観返してみた
  7. 『芸能人は歯が命』から30年…東幹久「あれですごく僕は認知された」
  8. 山本美月、アパガード40周年ブランドアンバサダーに就任!受賞理由を聞き「泣きそうになっちゃうくらいうれしい」
  9. 乃木坂46佐藤璃果、かき氷&ノースリーブの涼しげショットに「一緒に食べて暑さを忘れたい」「彼女といるみたい」の声
  10. SKE48中野愛理「写真集は自分とは無縁」驚きのオファーに「自分でいいのかな」