2022-02-04 11:30

田原総一朗『堂々と老いる』疲れたっていいんですよ好きなことをしているんだから

田原総一朗
田原総一朗
撮影=髙橋勝視

ブブカがゲキ推しする“読んでほしい本”、その著者にインタビューする当企画。第39回は、『堂々と老いる』の著者である田原総一朗氏が登場。滑舌は悪くなった、記憶力も低下した――。稀代のジャーナリストは、いかにして「老い」と向き合っているのか。自身の過去を振り返りながら、エネルギーの根源、真剣になるために必要なことを開陳する。

全力投球だった40代

――数々の自著がある中で、あるようでなかった、田原さんが「老い」と向き合う本書。ご自身の中でも、大きな関心事だったのでしょうか?

田原 まず言いたいのがね、この歳になっても、こうやって仕事があるということが本当にありがたい(笑)。サラリーパーソンは、60歳が定年でしょ。ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥京都大学教授は、近い将来、あらゆる病気が治って、人間は死ねなくなると言っていた。あと、20年もすると、日本人の平均寿命は120歳になるとも。60歳、あるいは65歳で定年を迎えたとして、まだ半分。そこからどう生きるかが大問題。会社勤めをしてきた人の多くは、人間関係が同僚や仕事仲間によって形成されていると思う。退職したことで孤立し、やることもなく、鬱になる人もいると聞く。人間の人生は、これまでは20年間学び、40年間働き、15年間年金で余生を過ごす――というものだった。しかし、これからはそうではなくなる。人生設計を見直さなきゃいけないだろうし、産業構造だって変えなきゃいけない。老いと向き合うというのは、今の世の中において社会と向き合うことでもあるから、大きなテーマだと思うんですね。

【堂々と老いる Kindle版】
▼Amazonで購入

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING23:30更新

  1. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#45「前から?うしろから?」
  2. 日向坂46・四期生が誰よりも高く跳んだ日━━武道館3Daysで見せつけた実力と一体感、そしてハッピーオーラ!
  3. 【コラム】2025年大躍進の=LOVE、紅白歌合戦へ出場はあるのか
  4. “裏センター”の可憐なパフォーマンスにくぎづけ…完璧なゴールとアシストを決めた乃木坂46・池田瑛紗さん
  5. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  6. 選抜の噛ませ犬じゃない!乃木坂46最新アンダーライブ極私的過剰考察「私、アンダーメンバーの味方です」
  7. 2025年イコラブツアー初日に18枚目シングルを初披露、SSAを皮切りにかわいさ爆発!パワフルに発進!
  8. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#44「尖ったやつがやってきました」
  9. 【BUBKA2月号】栗栖正伸、イス大王が語る遅咲きヒールとしての苦節50年
  10. プロ野球・俺たちが忘れられない助っ人外国人たち…伊賀大介×中溝康隆が語る
  1. 乃木坂46が11年間バトンを繋ぐ『紅白』への想い━━「私たち頑張ったもん」と胸を張るキャプテン・梅澤美波に集まる“乃木坂らしい”支え
  2. 櫻坂46三期生総出演ドラマ『路地裏ホテル』場面カット&エピソード解禁
  3. AKB48伊藤百花、真夏のプールサイドで美脚もチラり…フォトブック発売記念パネル展の開催が決定
  4. 宮田愛萌「いるんですけど…」一生忘れられない思い出を披露…東京・表参道で写真展開催へ
  5. 「今日も」から「いつまでも」へ━━日向坂46 河田陽菜が伝え続けた「応援してます」の思いが結実した8年間の集大成
  6. 与田祐希さん&金村美玖さん&筒井あやめさん、3人での『bis』表紙“初共演”…定期刊行ラスト号を飾る
  7. 【卒業セレモニー】河田陽菜「日向坂でいられて幸せでした」涙と笑顔であふれた8年間をしめくくる
  8. 乃木坂46“魂”のアンダーライブ特集
  9. 日向坂46最年長の松田好花、最年少の妹分・渡辺莉奈が「淡々と冷静」のあちら側ではちゃんとフィーバーしてることを知り、公式ネキ安心
  10. 松村沙友理『乃木坂46』デビュー当時を回想「“才能の塊”の子しかいなくて…私だけ普通の人間でどうしよう」

関連記事