2021-11-02 18:00

【BUBKA12月号】BOOK RETURN 話題の著者に直撃取材!!vol.36 永野『僕はロックなんか聴いてきた~ゴッホより普通にニルヴァーナが好き!~』

――BUBKAだから大丈夫です! 90年代は、日本でも悪趣味カルチャーが席巻していましたから、本の中で綴られている陰鬱とした感じがリアルというか、真に迫ってきます。それこそ、「トレント・レズナー(ナイン・インチ・ネイルズ)を聴きながら埼京線に乗ってるとキツい」とか。

永野 なんであんなに無理して聴いていたんだろうって思うんですよね。見たくもないのに悪趣味な本を見たり。意地を張ってたんでしょうね。あの頃って、なんであんなに意地になってたんだろう……(笑)。

この本で扱った24のアーティストって、当時、僕がよく聴いていた音楽。本当はシュガー・レイを聴いていたとか言いたくないんですよ。ナメられるじゃないですか!? 日本でいうAORみたいな音楽――、角松敏生を聴いてましたって言ったらナメられるでしょ。

――ハハハハハ!

永野 そういった自分に多大な影響を及ぼした音楽って、みんなそうだと思うんですけど、孫悟空の輪っかみたいなもんで取れないんですよ。しかも、当時って、アーティストが「虐待されてた」とかネガティブな情報も乗っかってるから、こっちは鵜呑みにするしかない。

――プロレスでも、「ボイラー室で育てられた」みたいなギミックがありますもんね。

永野 そう! ギミック感もあって。今って、「それってプロレスですよね?」的な良くない言葉があるけど、当時はそんな言葉がない。多感な時代に、「カート・コバーンは橋の下で魚を釣りながら生活していた」みたいな情報を聞くと、信じるしかないんですよ。

結局、それも嘘だったけど! 10代の人間がそんなん見ちゃったら影響されるに決まっている。 僕には兄貴がいるんですけど、ある日、「すげえプロレスラーが出てきた」って言うわけです。それがアンダーテイカーだったんですけど、しばらく兄弟二人して、職業が本当に「墓掘人」だと思っていた。

――記事の続きは発売中の「BUBKA 2021年12月号」で!

永野=ながの|1995年に活動開始。洋楽や洋画に造詣が深く、多大な影響を受けている。「孤高のカルト芸人」と呼ばれ、長きにわたってライブシーンで活躍。2014年、「ゴッホより普通にラッセンが好き」のフレーズで知られるネタでブレイク。その一方で、清水康彦、斎藤工、金子ノブアキと共に映像制作プロジェクト「チーム万力」を結成し、長編「MANRIKI」(2019年公開)を発表するなど、独自の活動を続ける。デジタルメディア『JASON RODMAN』での音楽連載やYouTubeチャンネルでの音楽トークも反響を呼んでいる。

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING5:30更新

  1. “裏センター”の可憐なパフォーマンスにくぎづけ…完璧なゴールとアシストを決めた乃木坂46・池田瑛紗さん
  2. 音楽プロデューサー・石田ショーキチ「合唱ってすごく胸を打つんですよ。それで、合唱をやらせるしかないなと(笑)」
  3. なんてったってキヨハラ第20回「最後の対決」
  4. 船木誠勝「ガチンコでやれば八百長って言われなくなる 単純にそう思ってましたね」【UWF】
  5. シンガーソングライター吉澤嘉代子「『日記』は、(小林)歌穂ちゃんに宛てた手紙をプレゼントしようと思って書いたんです」<私立恵比寿中学の音楽のすべて>
  6. 「ひらがなけやき」から日向坂46へ、約10年のルーツが詰まった「ひな誕祭」にOG大集結!長濱ねるの「心残り」を晴らした横浜の空
  7. 吉田豪「What’s 豪ing on」Vol.7 ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)、届ける努力を惜しまなければきっと届く
  8. 乃木坂46ドームツアー考察”2年連続座長”のエース・井上和の涙から感じた「乃木坂46らしさ」とは?
  9. 選抜の噛ませ犬じゃない!乃木坂46最新アンダーライブ極私的過剰考察「私、アンダーメンバーの味方です」
  10. 日向坂46・四期生が誰よりも高く跳んだ日━━武道館3Daysで見せつけた実力と一体感、そしてハッピーオーラ!
  1. 乃木坂46池田瑛紗、色白素肌が際立つステージ衣装に「透明感がやばい」「白くて美しくて非の打ち所がないです……」の声
  2. 日向坂46芸人のレインボー・ジャンボたかお、「伝説のOG」齊藤京子に猛アタックするも、スイッチの押し間違いで撃沈!「月」と「虹」が踊れずじまいのMidnightに
  3. 乃木坂46中西アルノ、情感豊かなグラビアショット!創刊10周年記念『BRODY10月号』表紙を飾る
  4. 「やっぱライブでしょ!」中西アルノのアイドル哲学むなしく赤字&倒産……乃木坂46の「血統と伝統」を背負うエース級プレイヤーもプロデュース業にはスイッチできず
  5. 『Kohmi EXPO 2025』開催記念、広瀬香美×フィロソフィーのダンス・奥津マリリ&日向ハルインタビュー|“ロマンスの神様”のSNS投稿をきっかけに、共演するまでに至った二組による愛と尊敬の音楽トーク
  6. 人気アイドルが猛暑も吹き飛ぶ清涼感ある浴衣姿を披露「カワイ過ぎ!」「日本の宝」「似合ってます」
  7. 【櫻坂46・5th TOUR 2025 “Addiction”】 松田里奈「日本中のみんなが、知らない人がいないくらい大きなグループになりたいです」
  8. 乃木坂46 13th YEAR BIRTHDAY LIVE、中西アルノ「今のこの乃木坂が絶対最強!」
  9. 乃木坂46菅原咲月、夏デート気分のグラビア『週刊少年マガジン』表紙を飾る
  10. 櫻坂46藤吉夏鈴が提案する企画内容に一同騒然…森田ひかる「イヤですよね~(笑)」

関連記事